あなたは、聖書を手に取ってお読みになったことはありますか?
聖書は、神さまからあなたへのかけがえのないプレゼントです。
人生を生きていく中で、慰めとなり、励ましを与えてくれます。
悲しみや苦難の中にあるときに、神さまからの愛と力を受けることができます。
そして、悩み迷ったときに、正しい道を指し示す道しるべとなってくれます。
聖書の言葉(=聖句)に出逢うことは、人生において、何物にも代えがたい宝物に出逢うことと言い換えてもよいかもしれません。
長久手キリスト教会では、神さまに祈りつつ、年度のはじめに年間聖句を決定します。
年間聖句とは、教会に来られる方おひとりおひとりが、1年間、この聖句から力を受けて歩むようにと神さまがくださったプレゼントです。
長久手キリスト教会の2021年度の年間聖句を、今、ここに発表します。
あなたがたのうちの二人が、
どんなことでも地上で心を一つにして祈るなら、
天におられるわたしの父は
それをかなえてくださいます。新約聖書 マタイの福音書18章19節
大変うれしいことに、書道の心得のある方が、年間聖句を揮毫してくださいました。
2021年度は、「祈る」ということに対して、長久手キリスト教会全体で取り組んでいこうと考えています。
「祈り」は、神さまとの親密なコミュニケーションです。
神さまというのは、決して、遠く離れたところから、偉そうに私たちを見下ろしているお方ではありません。
むしろ、私たちのすぐそばにいて、もっといえば、私たちひとりひとりの内側に住んでくださって、毎日の一挙手一投足を見守ってくださるお方です。
聖書では、神さまを「父」と呼んでいます。
生まれる前から大切に私たちを育み、導いてくれる優しいお父さんというイメージでしょうか。
神さまは生きておられますから、祈りを必ずお聞きになっています。
父として親身になって聞いてくださるんですね。
「こうなってほしい」「ああなるといいなぁ」といった率直な願望を神さまに話すのもよいでしょう。
「今日こんなことがあってうれしかった」といった日々の出来事の感謝を神さまに伝えるのもよいでしょう。
「今こんなことで悩んでいる」「こんなことがあって大変つらい思いをしている」といった素直な心情を神さまに打ち明けるのもよいでしょう。
すべて、ありのままを神さまは、親身にお聞きになっています。
そして、必ずその祈りに答えてくださいます。
もちろん、願い通りに事が運ばなかったり、すぐには助けが与えられなかったりするかもしれません。
しかし、最善のタイミングで、最善の方法で助けや導きが与えられるときに、全知全能なる神さまの偉大さと愛に深く気づくことができます。
また、年間聖句に込められた「祈り」についての記述には、もうひとつの深い意味があるように思えてなりません。
それは、「2人で心を一つにして祈る」ところに神さまの働きが増し加えられるということです。
もちろん、1人で神さまに祈りをささげることも本当に大きな恵みです。
しかし、1人で祈ることに大きな恵みがあるのなら、それが2人、3人と増えたなら、なおのこと一層大きな恵みが注がれるのではないでしょうか。
普段、自分が祈っていることを、他の人に分かち合い、共に祈ってもらう・・・
ある人が真摯に祈っていることを、自分もその人と同じ気持ちになって、真摯に祈る・・・
祈りを通して、このようにお互いに祈り合う仲間が与えられるなら、なおさらお互いの祈りに力づけられて大きな励ましを受けるのではないでしょうか。
そして、年間聖句には、「天におられるわたしの父はそれをかなえてくださる」とあります。
神さまは、そのような仲間と共に祈る真摯な祈りを決してないがしろにはされません。
「必ずそれをかなえてくださるという確信」をもって、仲間と一緒に祈りの答えを待つことができるのです。
そう考えると、2人で祈るというのは、非常に大きな恵みなんだなぁと改めて気づかされます。
2021年度は、神さまが、長久手キリスト教会を、祈りに満ちあふれる教会へとますます発展させてくださると信じています。
あなたと一緒に祈り合える日々を心待ちにしています。