秋が深まり、冬に入ろうとしている今日この頃ですが、あなたはお変わりなくお過ごしでしょうか?
2022年も、早いもので、もうすぐ12月を迎えようとしています。
あなたも、もしかすると年末に向けて、いろいろな準備で忙しくされているかもしれません。
12月といえば、そう、クリスマスが間近に迫ってきています。
長久手キリスト教会では、クリスマスに向けて、毎年、8月よりさまざまな企画を練っています。
昨今は、コロナ禍で、思うようにイベントを開催できないのがもどかしい限りです。
ただ、そのような中でも、少しずつ形を変えながら継続して作っている「あるもの」があります。
それが、長久手キリスト教会オリジナルのアドベントブレッドです。
「アドベントブレッド」ってなに?
もしかしたら、あなたは、「アドベントブレッド」という言葉を初めて聞かれたかもしれません。
それもそのはず、これはアドベントカレンダーとブレッド(パン)を掛け合わせた、長久手キリスト教会のオリジナルワードなのです。
アドベントブレッドとは、クリスマスまでの約1か月を、毎日、聖書の言葉から慰めと励ましを受けながら過ごすためのカレンダーです。
順を追ってご説明しますね。
アドベントというのは、日本語では待降節と訳され、イエス・キリストのご降誕をお祝いするクリスマスを待ち望む約1か月の期間を指します。
2022年は11/27(日)よりアドベントがスタートします。
そして、そのアドベントの期間、クリスマスを1日1日待ち望むために作られるのがアドベントカレンダーです。
アドベントカレンダーは、あなたも見かけたことがあるかもしれません。
アドベントカレンダーに印をつけたり、カレンダーにつけた窓を開けたりして、目に見える形でクリスマスを今か今かと楽しみつつ待ちわびます。
そして、長久手キリスト教会では、なんと、アドベントカレンダーとブレッド(パン)を組み合わせてしまいました!
ブレッド(パン)というのは、キリスト教では、イエス・キリストの体を指し、それはしばしば、聖書の言葉をも意味します。
なぜなら、聖書の言葉が、人が生きるために必要不可欠な心の糧であって、人が生きるために必要な食物であるブレッド(パン)と同じ意味合いを持つからです。
アドベントブレッドでは、クリスマスを待ち望むカレンダーの1日1日に魅力的な聖書の言葉が割り当てられています。
アドベントブレッドを用いると、毎日、厳選された聖書の言葉から慰めと励ましを受けつつ、アドベントを豊かに過ごせるといえるでしょう。
長久手キリスト教会に集われる方々の想いがこもった逸品
では、アドベントブレッドに載せられている聖書の言葉は、どのようにして選ばれたものなのでしょうか?
2022年のアドベントブレッドに載せるための聖書の言葉は、「わたしに注がれた神のいやしと平和」というテーマで、長久手キリスト教会に集われる方々全員から、幅広く募集しました。
おひとりおひとりが、2022年を振り返った時に、
「ああ、神さまは、この聖書の言葉によって、私にいやしと平和を与えてくださったなぁ・・・」
と感じられる聖書の言葉を、厳選してくださいました。
つまり、実際に「いやしと平和」が神さまから注がれたご経験をもとに、聖書の言葉が選ばれていることになります。
ある方に「いやしと平和」が実際に注がれた聖書の言葉を味わうことで、それを読んだ方にも「いやしと平和」が注がれるというような、恵みの連鎖が起こるように思えてなりません。
中には、讃美歌の歌詞で励ましを受けたという方もいらっしゃいましたので、その讃美歌の歌詞を割り当てている日もあります。
アドベントブレッドでは、それらの聖書の言葉や讃美歌の歌詞によって、アドベントの1日1日において、神さまからの「いやしと平和」を体感できるといえるでしょう。
なぜ、その聖書の言葉を選んだの?
アドベントブレッドの聖書の言葉を募集する際に、今年は、初めての試みで、その選定理由も差し支えない範囲で書いていただくこととしました。
すると、たくさんの方々が、その聖書の言葉の選定理由も送ってくださいました。
ご本人の了解を得たうえで、その一部を、ここでご紹介したいと思います。
12月2日
聖書の言葉: 旧約聖書 イザヤ書53章5節
しかし、彼は私たちの背きのために刺され、私たちの咎のために砕かれたのだ。
彼への懲らしめが私たちに平安をもたらし、その打ち傷のゆえに、私たちは癒やされた。
選定理由:
キリストの打ち傷が私たちを癒やし、キリストへの懲らしめが私たちに平安、そして、人との平和を与えるため。
キリストなしに本当の平和はありえない。
12月6日
聖書の言葉: 旧約聖書 詩篇4篇8節
平安のうちに私は身を横たえ
すぐ眠りにつきます。
主よ ただあなただけが
安らかに 私を住まわせてくださいます。
選定理由:
コロナの蔓延・ロシアのウクライナ侵攻・地球温暖化など、日常生活が不安に脅かされる日々において、私が自分自身を保つことができる糧は、拠りどころである主である神様なのです。
12月8日
聖書の言葉: 旧約聖書 ヨブ記37章21節
今、光は見ることができない。
それは雨雲の中に輝いている。
選定理由:
「今、光は見えないがそれは雲のかなたで輝いている」
文化祭で先生方がこの聖書箇所を紹介してくださいました。
いま不安や悩みを抱えていても、この先には光があると知り、以前より少し前向きな考え方ができるようになりました。
12月9日
聖書の言葉: 旧約聖書 詩篇46篇1節
神は われらの避け所 また力。
苦しむとき そこにある強き助け。
選定理由:
今年は年初から娘の体調が悪くなり、とても不安な日々を過ごしました。
自分ではどうすることもできない無力さを痛感し、ただ神様に祈り続けました。
また皆様にお祈りで支えていただいたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
お陰様で無事手術を終え問題なく日常生活を送ることができております。
12月12日
聖書の言葉: 新約聖書 ピリピ人への手紙4章6~9節
何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。
そうすれば、すべての理解を超えた神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。
選定理由:
今年のテーマとして、祈りのなかで自分の思いを打ち明ける、神さまとの素直な関係を持つことを掲げていました。
そのきっかけがこの聖句でした。
素直に祈ったとき、すべての思いを超えた神の平安があたえられることを教えられ、また感じられた一年でした。
12月18日
讃美歌: 520番 静けき河の岸辺を
静けき河の岸辺を 過ぎゆくときにも、
憂き悩みの荒海を 渡りゆくおりにも、
こころ安し、神によりて安し
選定理由:
昨年12月・今年5月と、親しい人が病でこの世を去りました。
寂しさと悲しみの気持ちに寄り添ってくれている讃美歌です。
礼拝の前奏でも取り上げられてきた曲です。
※聖書の言葉: 聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会より引用
※讃美歌の歌詞: 讃美歌(1954年版)日本キリスト教団出版局より引用
いかがだったでしょうか?
おひとりおひとりが、聖書の言葉を通して、神さまと真摯に向かい合っているお姿が伝わってくるようです。
それぞれの方々が、聖書の言葉や讃美歌の歌詞を選ぶにあたって、その背後に神さまの大きな御力をお感じになっているように思えてなりません。
このような生きた聖書の言葉が、アドベントブレッドにはあふれています。
まさに、厳選された聖書の言葉の宝箱といっても過言ではないかもしれません。
アドベントブレッドによる恵みの連鎖をあなたに
長久手キリスト教会の今年のクリスマス企画で、アドベントブレッドのことが話題になった際に、
「自分たちが与えられたいやしと平和を、周りの方々にも広くお伝えすると良いのでは」
という話が出てきました。
そこで、今年は、アドベントブレッドをWeb上で一般公開することとなりました。
私たちが大きな恵みを受けるだけではもったいない・・・
あなたにも恵みの連鎖のすばらしさを体感してもらいたい・・・
アドベントブレッドを用いると、クリスマスまでの毎日が、聖書の言葉によって、慰めと励ましに満ちあふれることでしょう。
クリスマスまでの1日1日を、神さまのいやしと平和の中でお過ごしくだされば、これほど嬉しいことはありません。
ぜひ、ご利用いただければ幸いです。
もし、聖書や讃美歌21をお持ちでない方は、
口語訳聖書(外部サイトが別ウィンドウまたは別タブで開きます)
讃美歌21(同上)
がWebで公開されていますので、ご参照くだされば幸いです。
アドベントブレッドをお使いになって、ご質問・ご感想・ご意見等がございましたら、お問い合わせフォームでご連絡いただければ幸いです。
アドベントブレッドを用いて、ご一緒に、恵みに満ちたアドベントを過ごしましょう!